このページで伝えたいこと
・体の異変を感じたらすぐに病院に相談に行こう。
・病院の設備や先生の対応は様々なので一箇所に拘らないようにしよう。
・自分なりに調べられることは調べよう。
・現状を知り、自分でできることを考えよう。
睡眠時無呼吸症候群に気づくまで
私は昔から鼻詰まりになりやすく、花粉症などアレルギーもあり息がしづらい状況がよくありました。また、友達や家族からイビキがうるさいとの指摘を受ける時がありました。そのためか、朝スッキリと目覚めることは少なく、なかなか起きれなかったり気だるさが残っていることが多かった印象があります。知識もなかった私はただ単に朝に弱いタイプなだけで、そのような人は多いと自分を納得させていました。しかし、年を重ねるごとに朝になっても疲れや眠気が取れないようになり、車での通勤中に一瞬意識が無くなったり眩暈を感じる時がありました。そして通勤中に車をガードレールに擦ってしまい、重大な事故に繋がる前になんとかしないといけないと病院に行くことを決めました。インターネットで睡眠時無呼吸症候群の検査・治療ができる県内の病院を調べてみると唯一睡眠に関して専門医のいる病院を見つけました。評価・口コミもそれほど悪くなさそうだったので受診してみることにしました。ここの先生は詳しい説明をしてくれず必要事項を伝えるだけの淡白な対応でした。睡眠時無呼吸症候群の検査をすることになったのですが、まさかの順番待ちにより検査は半年待ちだと伝えられました。すでに事故も起こしてしまい限界だと思って病院に来たのに検査を受けるのに半年も待たないといけませんでした。病院の都合も考えずすぐに検査・治療が受けられると考えていた私のミスでした。仕方がないので、通勤途中で仮眠をすることを前提に行動し、事故なく過ごすことができました。そして、いざ検査入院をして睡眠時の脳波や無呼吸状態の時間・回数、心拍数などを計測してもらいました。結果は重度寄りの睡眠時無呼吸症候群で無呼吸時間は最大で1分弱、1時間に30回弱の無呼吸状態があり、脳波を見ても深い睡眠がほとんど得られていないという結果でした。
睡眠時無呼吸症候群の治療開始
軽度の睡眠時無呼吸症候群であればマウスピースでの改善も期待されますが、今回は重度なので、CPAPという睡眠時に呼吸を補助してくれる機械の装着が必要と言われました。また、CPAPでの治療は保険適応ではないためレンタル料で月5000円程度かかり、経過報告のため月1回病院を受診してくださいと言われました。結構な値段するし、貴重な休みが受診で潰れるのは嫌なのできちんと治さなければいけないと思い、どうすればCPAPを外せるようになるのか尋ねると「睡眠時無呼吸症候群が治るまで。必要であれば一生つけてください。」と言われました。また、痩せれば気道が広がって呼吸がしやすくなり不要になる人もいるが、元々の骨格が原因で気道が狭い人は痩せてもCPAPを外せるほど改善しない場合もあるとの話も聞かされました。であれば、自分の場合原因が肥満なのか骨格なのか知りたいので検査をして欲しいと伝えましたが、当院ではそのような検査をしていないし、できる病院も知らないと突っぱねられました。
原因も特定せずに治療することに納得できませんでしたが、とにかく現在の状況が改善されてからゆっくり調べようと思いCPAPを了承しました。
いよいよCPAPを使用して寝てみました。しかし、鼻詰まりが酷く思うように呼吸が改善されずに寝苦しい夜は続き、睡眠の質が改善されることは無かったです。
医師にそのことを相談するも頑張れやアレルギーを抑える薬を使用して調整してくださいと言うばかりでまともに取り合って貰えませんでした。
セカンドオピニオンを探す
このままでは完治を望めないと思い原因を探ることにしました。起きている時でも呼吸がしづらいので骨格か脂肪により物理的に起動が狭いのが一番の原因ではないかと思いました。まずは、骨格が気道の邪魔をしていないか確認できる耳鼻咽喉科を探して受診しました。(骨格に問題なければ脂肪を減らすことやアレルギー薬の調整である程度改善すると思っていました。)検査の結果は鼻中隔湾曲症であり、手術が必要な状態でした。仮に痩せても気道が狭く息苦しさは大きく改善しないだろうとのことでした。
手術にて改善し、CPAP不要になりました。
ネットにて調べると鼻中隔湾曲症の手術は局所麻酔で日帰り手術から全身麻酔で数日経過観察を行うものがあるとありましたが、私の住んでいる地域では後者しかなかったため数日の入院となりました。手術後数日は腫れもあり効果を実感しにくかったのですが、腫れが引いてくると明らかに鼻呼吸をしやすくなっており、普通に呼吸をしているだけで深呼吸をしているような気分でした。
術部が落ち着いて、再度睡眠時無呼吸症候群の精密検査を行ったところ、無呼吸の回数は大幅に減少して軽度から中等度の症状になり、朝起きた時の疲労は大幅に改善し、頭もスッキリとしていました。医者からも、現状ではCPAPが不要なほど良くなっていると言って貰えました。
追記:今は睡眠時無呼吸症候群の根本治療としてパルスサーミア治療(特殊なレーザーを喉の口蓋垂(こうがいすい)や軟口蓋(なんこうがい)に当てることで粘膜の広がりを引き締め、睡眠中の気道の閉塞を解消する治療法。)と言うのがネットに上がっていますね。ちゃんと調べて投稿してみたい。